【IT風土記】栃木発 味は絶品、高級・完熟イチゴを海外に 新たな市場を広げる自動収穫ロボットの可能性 (3/3ページ)

 2014年に大学発ベンチャー「アイ・イート」を設立し、フレシェルの製造・販売を行うとともに自動収穫ロボットの実用化に取り組む。フレシェルに詰めた完熟のスカイベリーは世界中の食品・飲料品の「味」の審査する国際味覚審査機構(本部・ベルギー・ブリュッセル)で優秀味覚賞を獲得。都内の大手百貨店で1728円という価格で販売すると、あっと言う間に売り切れてしまう人気ぶりだ。「フレシェル」は1個約200円とするなど高価だが、尾崎教授は「贈答用など富裕層向けなら販売のチャンスはある。容器が普及し、量産化が実現すれば、容器の低価格化も期待できる」としている。

モニターを指差しながら、イチゴの自動週刊ロボットについて説明する宇都宮大学の尾崎功一教授

モニターを指差しながら、イチゴの自動週刊ロボットについて説明する宇都宮大学の尾崎功一教授

農業が抱えるもう一つの課題を解決する可能性も

尾崎教授が開発を進めているイチゴの自動収穫ロボットは、日本の農業が抱えるもう一つの課題を解決への貢献も期待される。それは、農家の高齢化と後継者難だ。

栃木県も若者の新規就農を増やそうと、さまざまな支援策に取り組んでいるが、農政部経営技術課の伊村務課長補佐は自動収穫ロボットの可能性についてこう指摘する。

 「ロボットなら夜間でも収穫作業をすることができ、農家の収入を増やすことが考えられます。農業経験がなくても、ロボットが経験不足を補ってくれるかもしれません。ロボットがあることで、農業をしてみようと飛び込んでくれる若者を増やしてくれるかもしれません」。自動収穫ロボットが日本の農業の危機を救う-。そんな日が来るのかもしれない。

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