進歩する脳梗塞治療 カテーテルで血栓除去 (3/3ページ)


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 症状が出たら直ちに救急車を

 患者ができることもある。脳卒中が疑われる症状が出たら、直ちに救急車を呼び脳卒中治療が可能な病院に行くことだ。

 「『脳卒中は救急車』という知識はだいぶ広まったが、実際にどんな症状が出たら脳卒中を疑うべきかの理解は、特に高齢者の間で不足していると感じる」と指摘するのは、東京・多摩地区の脳卒中医療に携わる日本医大多摩永山病院の長尾毅彦・脳神経内科部長。

 脳卒中の特徴は体の左右どちらかに症状が出ることだ。にっこり笑おうとしても顔の片側が下がる、両手を前に上げようとしても片手が上がらない、言葉が不明瞭になるなどが典型例。一つでも当てはまれば救急車。発症時間を記録し、伝えるとよい。

 長尾さんは「血管内治療はtPAに比べ、発症後時間がたっても実施できるとはいえ、成績は治療開始が早いほど良い。一刻も早く病院へという基本を改めて強調したい」と話している。