新松戸市立病院完成 「地域医療の中枢」に期待 千葉

 千葉県の新しい松戸市立病院「松戸市立総合医療センター」が、同市千駄堀に完成し25日、完工式典が開かれた。老朽化した現市立病院(同市上本郷)の移転・建て替えで、12月27日に開院。建て替えの検討から20年近くかかり、紆余(うよ)曲折をへての新病院実現となった。

 新病院は9階建て延べ床面積約4万7千平方メートルで、現病院の約1・5倍の規模。30診療科、600床の東葛北部保健医療圏の基幹病院となる。1階に小児外来、4階に小児・周産期部門、屋上にヘリポートを設けた。建設費は約291億円。式典で本郷谷健次市長は「市内の医療機関と連携し、医療都市・松戸を発展させたい」とあいさつした。

 松戸市立病院は昭和25年に開院し、42年に同市小山から同市上本郷に新築移転した。平成7年の阪神・淡路大震災をきっかけに耐震への懸念が高まり、建て替えが検討されたが、現地建て替えか移転新築かでまとまらず、移転場所も、一度は同市の東松戸地区とされながら撤回されるなど混乱が続いた。最終的に現病院から約1・5キロ北東の千駄堀地区に決定したのは24年秋だった。

 約300人が参加した式典では、県発注工事で不正をしたとして元取締役が県警に逮捕された建設会社「岡本組」を含む工事業者に市から感謝状が贈られた。岡本組の名前は読み上げられたが、関係者の出席はなかった。

 市の担当者は「岡本組が工事を行ったことは事実なので、感謝状を贈った」としている。