がんばれ小さな赤ちゃん 低出生体重児向け母子手帳、おむつ (1/2ページ)

低出生体重児向けの母子手帳
低出生体重児向けの母子手帳【拡大】

  • 赤ちゃんの様子を見る長野県立こども病院の広間武彦医師=長野県安曇野市
  • 低出生体重児の割合

 早産などで小さく生まれた赤ちゃんと母親のために、自治体が専用の母子手帳を作成する動きが本格化してきた。標準的な体重の赤ちゃんとは成育状況が違うため、子育てに戸惑い、不安を感じる母親も多い。ぴったりサイズのおむつも発売されるなど、成長を温かく見守るための支援が広がりつつある。

 ◆記録欄0キロから

 「お乳をよく飲みますか」「裸にすると手足をよく動かしますか」

 静岡市の富田友里子さん(29)は、母子健康手帳の1カ月時の記録欄に「いいえ」しか記入できないことに落ち込んだ。

 長女(4)は妊娠7カ月目に946グラムで生まれた。自分を責めてしまう時、励まされたのが地元の親の会が作成した「リトルベビーハンドブック」という小さな赤ちゃんと母親のための母子手帳。

 母親の経験談などが紹介され、読むと前向きな気持ちになれた。通常の母子手帳の記録欄では、誕生時の体重が「1キロ」からで書き込めなかったが、この手帳の目盛りは0から。「いいえ」欄がなく、できた時に記入できる様式にもほっとした。

 ◆母親目線を大事に

 出生時の体重が2500グラム未満の赤ちゃんは「低出生体重児」と呼ばれる。厚生労働省によると増加傾向で、近年は横ばいだが、全出生数の1割前後を占める。女性の痩せ志向や、出産年齢の高齢化が背景とみられる。このうち1500グラム未満は極低出生体重児、千グラム未満は超低出生体重児とされる。

 こうした赤ちゃんの増加を受け、静岡県は来年度の配布を目指し、専用の母子手帳を作成する。当事者が参加する検討会を開き、内容を検討中だ。