サッカーW杯で発揮した集中力を遠藤選手が伝授 仕事にも役立つ「強弱の意識」 (1/5ページ)

 どうすれば「集中力」を維持できるのか。サッカー日本代表として活躍してきた遠藤保仁さんは「強弱を意識するといい」と話します。90分間、同じ状態を維持しようとするのではなく、リズムやテンポといった「強弱」を意識することで、無理がなくなり、安定したパフォーマンスが出せるようになるといいます。仕事にも役立つ「天才」の知恵をご紹介しましょう--。

 ※本稿は、遠藤保仁『「一瞬で決断できる」シンプル思考』(KADOKAWA)を再編集したものです。

※写真はイメージです(Getty Images)

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 PKは蹴る瞬間だけ集中する

 サッカーの試合中は、常に頭の中で考えながらプレーをしていますが、唯一、何も考えずに、無心になる瞬間があります。それはPK(ペナルティーキック)を蹴る瞬間です。

 PKを成功させるいちばんの秘訣は、ギリギリまでGK(ゴールキーパー)の動きをじっと見て、GKの重心とは逆方向に蹴ること。このとき、何も考えずに、GKの動きだけに集中する。ボールもほとんど見ていません。

 そういう意味では、無心というよりも100%集中している状態だといえるでしょう。このボールを蹴る瞬間にいろいろな邪念が浮かぶと、GKの動きを見極めることがむずかしくなるのです。

 人間の集中力が持続する時間は、想像以上に短いといわれます。相手の話を真剣に聞いているつもりでも、1分もすれば別のことを考えていたりするもの。サッカーも90分間フルで100%集中することは不可能です。また、思考のクセとして集中しようと思えば思うほど、雑念が浮かんでくるものです。

一瞬で100%の集中力を発揮することが大事