心臓難病の手術に成功 茨城の4歳 蔭山みゆちゃん

心臓の難病手術に成功し、退院後初の診察を受けた蔭山みゆちゃん。右は父充さん、左は母友紀子さん=5日午後、千葉県市原市の県循環器病センター
心臓の難病手術に成功し、退院後初の診察を受けた蔭山みゆちゃん。右は父充さん、左は母友紀子さん=5日午後、千葉県市原市の県循環器病センター【拡大】

 千葉県循環器病センター(同県市原市)は5日、心臓の左右の心室が入れ替わっている茨城県の保育園児蔭山みゆちゃん(4)に対し、心臓内での血液の流れを正常化する手術に成功したと発表した。術後の経過は順調という。

 昨年11月に手術を受け、この日は退院してから初めての診察後、報道陣の前に元気な姿を見せた。将来の夢を聞かれると「(アニメヒロインの)プリキュア」とはにかんだ。父充さん(42)と母友紀子さん(37)は「保育園の友達と同じように運動している姿を見たい」と話した。

 センターによると、みゆちゃんは先天性の難病「修正大血管転位症」で肺動脈閉鎖の合併症があった。昨年11月28日に約11時間の手術を受け、同12月30日に退院した。手術前は、酸素が血液に十分に取り込めずに、激しい運動ができなかった。

 右心房が心室の後ろにある稀な形状で、手術の難易度は高かった。担当医の松尾浩三副病院長は記者会見で「このままいけば駆けっこができるようになる。病気を意識しないで生活できるようになってくれれば非常にうれしい」と述べた。 修正大血管転位症の発生頻度は2万5千人に1人という。