アフリカの女性に「すり身」伝授 料理と保存法で資源活用 (1/3ページ)

持参したすり鉢とすりこぎで魚のすり身作りを実演する白石ユリ子さん=モロッコ(WFF提供)
持参したすり鉢とすりこぎで魚のすり身作りを実演する白石ユリ子さん=モロッコ(WFF提供)【拡大】

  • 野菜と、加熱してそぼろ状にしたすり身をドレッシングであえたサラダ
  • 魚のすり身で作ったハンバーグ。一番人気だった

 さばいた魚をすり鉢ですりつぶして作る「すり身」は、日本が誇る魚の加工技術。NPO法人「ウーマンズフォーラム魚(さかな)」(WFF、東京)は、すり身の技術とすり身料理をアフリカの女性たちに教える活動を行っている。余れば捨てるしかなかった魚の有効活用につながり、技術の習得で現地の女性の地位向上などへも期待がかかる。 (平沢裕子)

 ◆浜の母ちゃんの知恵

 WFFは、代表の白石ユリ子さん(84)が「『海は国民の財産』ということを日本全体がしっかりと受け止めなくてはならない」と考え、平成5年に発足。これまで国内外で海と魚に関するさまざまな活動を行ってきた。

 アフリカでの活動は、国際捕鯨委員会へのオブザーバー参加がきっかけで、アフリカ22カ国の漁業大臣会合(大西洋岸アフリカ諸国漁業協力閣僚会議)から依頼を受けたことによる。2011(平成23)年に同会合の下部組織「アフリカ漁業女性ネットワーク(RAFEP)」の女性たちと連携の協定を結んだ。

 RAFEPの国々は北大西洋、南大西洋に接し、日本と同じように水産資源に恵まれている。ただ、食卓にのぼるのは肉料理の方が多い。魚はスープにしたりして食べるが、電気や冷蔵用の氷が十分にないため、大量にとれた魚は保存できずに腐らせてしまうことも少なくないという。