新潟県知事「検証が優先」 柏崎刈羽原発の再稼働で東電社長に協力求める (1/2ページ)

東京電力ホールディングスの小早川智明社長(左手前)の説明を聞く米山隆一知事(右手前)=9日、県庁(市川雄二撮影)
東京電力ホールディングスの小早川智明社長(左手前)の説明を聞く米山隆一知事(右手前)=9日、県庁(市川雄二撮影)【拡大】

 東京電力ホールディングスの小早川智明社長が9日、県庁を訪れ、柏崎刈羽原発6、7号機(柏崎市、刈羽村)が昨年12月末、新規制基準に基づく原子力規制委員会の安全審査に正式合格後、初めて米山隆一知事と会談した。再稼働について、小早川社長は「安全最優先と地元の理解が不可欠。知事が掲げる原発事故の検証は何より重要で、全面的に協力する」と述べ、検証作業に引き続き全面協力する考えを強調した。柏崎市の桜井雅浩市長と刈羽村の品田宏夫村長とも、それぞれの地元で会談した。

 米山知事は「(県独自の)3つの検証がなされない限り、再稼働の議論は始められない」と述べ、東電福島第1原発事故などの徹底的な検証を優先する考えを強調し、協力を求めた。

 小早川社長は会談の冒頭で安全審査の合格を報告し、工事計画の認可などに向けて審査に真摯に対応し、安全最優先で工事を進める考えを伝えた。米山知事は、審査合格は国の判断だとして「県として何かを言うことはない」としつつ、県の検証に関し「国から異をさしはさまれる立場にない」とクギを刺した。

 会談は5分余りで終了。小早川社長は審査合格は「まだまだ通過点」と報道陣に述べ、再稼働時期は「申し上げる段階にはない」とした。一方、米山知事は「安全最優先を理念として言っても仕方ない。検証への情報提供や実際の措置が重要だ」と指摘した。

相次いで柏崎市と刈羽村を訪問