第158回芥川賞は「百年泥」と「おらおらでひとりいぐも」の2作 直木賞は「銀河鉄道の父」が受賞 (2/2ページ)

芥川賞を受賞した若竹千佐子さん(右)と直木賞を受賞した門井慶喜さん=16日午後、東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)
芥川賞を受賞した若竹千佐子さん(右)と直木賞を受賞した門井慶喜さん=16日午後、東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)【拡大】

  • 石井遊佳さん(撮影・新潮社写真部)
  • 若竹千佐子さん
  • 門井慶喜さん
  • 芥川賞は石井遊佳「百年泥」と若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」、直木賞は門井慶喜「銀河鉄道の父」の受賞が発表された=16日午後、東京都千代田区の帝国ホテル(佐藤徳昭撮影)

 芥川賞の堀江敏幸選考委員は石井作品については、「現実と奇想と妄想とさまざまなものを織り交ぜながら、最終的にはうまく(作品の)スケールを収めている」。若竹作品については「東北弁を使った言葉に非常に活気と勢いがある。老年を扱いながらも若々しさや明るい力を感じる」と評した。

 直木賞の門井さんは、平成18年に「天才たちの値段」で単行本デビュー。受賞作は多数の詩や童話を残した宮沢賢治の父、政次郎にスポットを当てた。ユニークな才能を持ち、波乱に富んだ賢治の生涯を父の視点で描かれ、直木賞の伊集院静選考委員は「歴史的事実だけではなく、父と子をテーマに人間の感情が非常によく描かれている。細部にも弾力性が宿っていた」と評した。

 贈呈式は2月下旬、東京都内で開かれる。賞金は各100万円。