元社畜の中年が「新社会人に贈らない言葉」 私の新人時代は生き地獄だった (3/4ページ)

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◆慰めてもらえると思った私は甘かった

 ある日、一大決心して駅のキオスクで転職情報誌の『DODA(デューダ)』(学生援護会 当時)を買った。『B-ing』(リクルート 現在休刊)にしなかったのは、「リクルートなんかの世話になってたまるか!」という意地からだった。

 営業中の電車で熟読した。しかし、あまり求人情報が載っていなかったうえ、経験者募集のものが中心だった。自分で応募できる案件は営業職のものだらけだった。いまは、ここにしがみつくしかないんだと思った。

 そんな壮絶な新人時代だったが、当時、印象に残っている言葉を紹介しよう。

【1】「お前は負けたんや!もっと悔しがれ!」

 当時のリクルートには「飛び込み大会」という荒行があった。大量の名刺とパンフレットと地図が渡され、それを持って、東京、大阪でそれぞれ約1週間、担当エリアのビルにくまなく飛び込み営業を繰り返す。名刺交換などポイント制になっており、その結果は、イントラネットで共有される。どの新人が勝つのかを予想する賭けまで行われていた。

 想像以上の苦行だ。明らかに嫌な顔をされ、冷たくあしらわれる。暴言をはかれたり、名刺を破られたりもする。移動時間を稼ぐために一番上のフロアまでエレベーターで上がった後は、非常階段を降りる。しかし、途中で力尽きて、階段の踊り場でグッタリすることもしばしばだった。ついに、最終日には極度の緊張感と消耗から、倒れて救急車で運ばれてしまった。

 初日、やる気もないのに、「1位になる!」と宣言して会社を飛び出したのだが、結果はビリ。しょんぼりして帰ってきたときに教育担当がかけた言葉がこれだった。慰めてもらえると思った私は甘かった。勝負の厳しさを学んだのだった。

【2】「お前、やりたいことないだろ?」

 会社に対する嫌気がMAXになっていた一年目の9月頃、今の仕事がやりたいことと違うことをランチなどの場で同期に力説していた。

やりたいことなど何もなかった