行方不明のモネ作品がパリ・ルーブル美術館で発見 国立西洋美術館に寄贈

 印象派の巨匠、クロード・モネ(1840~1926年)の油彩画「睡蓮-柳の反映」がパリのルーブル美術館の収蔵庫で破損状態で見つかり、国立西洋美術館(東京都)に寄贈されたと21日、同館が発表した。この作品は同館が所蔵する「松方コレクション」にかつて含まれながら、長く行方不明になっていた。

 ルーブル美術館で発見されたのは2016年9月。かつて松方コレクションにあった作品と確認されたため、フランス政府から松方家への返還が決まり、昨年11月、同家を通じて西洋美術館に寄贈された。半分ほど欠損しており、2019年6月の公開を目指し修復を進める。当初のサイズは、同じく西洋美術館が所蔵している別のモネ作品「睡蓮」(約2メートル四方)の2倍以上の大作だったとみられる。

 同コレクションは、実業家の松方幸次郎(1866~1950年)が1910年代から訪欧し収集した美術品から成る。第2次世界大戦末期に敵国財産としてフランス政府に接収され、戦後、その一部はフランスの国立美術館に収蔵されたが、大半は59年に日本政府へ返還。同コレクションを保存、公開するために同年、西洋美術館が設立された。

 モネは「睡蓮」をモチーフにした絵画を多数制作した。西洋美術館は26日に記者会見を開き、詳細を明らかにする。