工学系の学生がガチで酒造り ものづくりと経営を実践授業 「福井発」の地方創生も後押し (1/4ページ)

 福井大学、同大学院、福井工業大の工学研究科の学生達約40人が、米づくりから始めて造った大吟醸酒が要注目だ。同科の学生が受講する「起業化経営論」の授業の一環としてこの酒造りは行われたからだ。

 しかし、工学というとITやメカニックなものを学ぶといった学問なのではないのか? なぜ工学研究科の学生が田植えをして、稲刈りをして、日本酒を造って、ラベルをデザインして、そして販売までするのか?

▽アンテナショップでPR

 そこは「起業化経営論」という科目に起因する。工学を研究する学生が経営を学ぶことで、再び日本が技術立国として世界に通じる人材を輩出できるようになること。また、起業という観点で、売るという目的ために学生が0(ないもの)から1(あるもの)を作り消費者に届けるまでを一貫して学ぶことを目的に「起業化経営論」は設置された。

福井県のアンテナショップ「ふくい291南青山」に来ていた福井大学の長谷川航平さん(右)と香椎蓮司さん

福井県のアンテナショップ「ふくい291南青山」に来ていた福井大学の長谷川航平さん(右)と香椎蓮司さん

 学生たちは「米づくり」「酒造り」「デザイン」「営業」の4チームに分かれてこの授業を受講した。

 完成した大吟醸酒の名前は「福の愉(たのしみ)」。2018年1月に完成したばかりだ。酒米は山田錦。福井の地酒「白龍」で有名な吉田酒造と提携し、1月下旬より福井県内もしくは東京の福井県のアンテナショップで購入できる。また吉田酒造のインターネットショップなら、全国どこからでも購入可能だ。

卒業生の酒蔵が全面協力