からくり人形、栃木へ 人形師・半屋弘蔵さん寄贈 (1/2ページ)

鈴木俊美市長の前で、茶運び人形を動かす半屋弘蔵さん(左)=26日、栃木市役所
鈴木俊美市長の前で、茶運び人形を動かす半屋弘蔵さん(左)=26日、栃木市役所【拡大】

 からくり人形師、半屋弘蔵さん(64)=栃木市=が26日、江戸時代の書物を基に復元したからくり人形4体を同市観光協会に寄贈した。人形は3月下旬以降、とちぎ山車会館(同市万町)で展示される。半屋さんは「4月からのデスティネーションキャンペーン(DC)で一人でも多くの観光客が栃木市に来てもらえたら」と意気込んでいる。

 寄贈されたのは江戸時代の「機巧図彙(からくりずい)」を基に復元した「茶運び人形」「段返り人形」「品玉(しなだま)人形」「鼓笛児童人形」の4体。半屋さんが十数年前や昨年制作した。1体の復元に数カ月かかるといい、「設計図通りに部品ができてからが勝負。温度や湿度の変化にもある程度対応できるようにしなければならない。魂の技術」と強調する。

 同書に書かれた人形9体は現在、1体も発見されていないが、同書を基に多数の人形が復元され、半屋さんも100体以上を復元してきた。ただ、「現在、復元できるのは数人しかいないのでは」と、技術の継承に危機感を持っている。

 今回、DCを機に同市を訪れる観光客に広く知ってもらうため寄贈。同協会会長の鈴木俊美市長は「大変貴重で栃木市にとって誇るべき資産」として、半屋さんに感謝状を手渡した。