障害者就労の支援機器 最先端ITで働く力発揮 (1/3ページ)

「だれでもワークプロ」の画面。「赤いバケツには汚れたダスターを入れます。ここに入っているダスターでテーブルやいすをふいてはいけません」との文字も入る
「だれでもワークプロ」の画面。「赤いバケツには汚れたダスターを入れます。ここに入っているダスターでテーブルやいすをふいてはいけません」との文字も入る【拡大】

  • 色分けバケツで、作業にあった手順を選択する=大阪市住之江区
  • シーズ・ニーズマッチング交流会=大阪市中央区

 誰もが活躍できる社会を目指す「1億総活躍社会」。女性も高齢者も障害のある人も、それぞれが自分の力を発揮できる雇用環境の整備に関心が高まっている。その一環として技術革新が進むのが、障害のある人が効率的に仕事を行う機能を備えた「障害者の就労支援機器」。IT(情報技術)やIoT(モノのインターネット)など最先端の技術が活用されている。(服部素子)

 昨年12月、大阪市中央区で開かれた障害者の自立支援機器を紹介する「シーズ・ニーズマッチング交流会」。「就労場面における自立支援機器」をテーマに、科学技術を応用した福祉用具の開発・情報提供などを行う公益財団法人「テクノエイド協会」(東京都新宿区)が開いた。

 体に障害のある人の動きやすさを追求した多機能電動車椅子や歩行アシストスーツなどとともに関心を集めたのが、モバイル端末を利用した就労支援機器だ。

 ソフトウエア開発の「マイクロブレイン」(さいたま市)が手がける「だれでもワークプロ」は、掃除やクリーニング、菓子・パン製造などの作業手順をスライドショー形式で見せたりして、知的・精神障害者の作業効率アップに活用するiPad(アイパッド)専用の作業手順作成・閲覧ソフト。

 同社の金子訓隆取締役(50)は「知的障害や発達障害のある人は、言語より視覚情報の方が受け取りやすい。そこで、作業マニュアルを言葉と絵でデジタル化、動画化した。端末一つで自分で作業の確認ができ、業務意欲の向上にもつながる」と開発のねらいを話す。