氷河期世代のオッサンが経験した「面倒くさい就活」 だからつい若者に何か言いたくなる (1/3ページ)

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【常見陽平のビバ!中年】

 3月だ。就活解禁である。ネットニュースでも「就活」は鉄板のネタだ。誰もが、何かを言いたくなるテーマ。それが「就活」なのだ。懐かしさと苦い思い出が一緒になって蘇るのである。その茶番っぷりに怒りがこみ上げるものもいることだろう。(働き方評論家 常見陽平)

この連載を読んでいる中年たちは、採用活動に協力することも多いことだろう。会社説明会や面接などで、就活生と接する機会もあり、ついつい若者に対して何か言いたくなってしまう場でもある。

 というわけで、私も一中年として、就活と採用活動の思い出を語ることにしよう。

◆受けねえよ! 夜中にリクルーターから電話

 まず、就活の思い出だ。私は1997年卒だ。やや回復の傾向はあったものの、「就職氷河期世代」である。当時は、まだネット求人が出始めの頃だ。

 私たちの就活シーズン到来を告げるものの一つに、『リクルートブック』があった。説明しよう。これは分厚い冊子で、新卒向けの企業情報がまとまった求人情報誌だ。文系・理系だけでなく、大学のランクによっても中身がわけられていた。資料請求はがきがついていて、応募したい企業が見つかったら、みんなせっせと記入した。しかし、返信率は4~5割程度だと当時の『就職ジャーナル』は伝えており、なんだろうこの茶番と思った次第だ。

 当時は、就活の解禁は夏以降のはずだったのだが、そんなルールは形骸化しており、青田買いが横行していた。リクルーターから電話がかかってくるのだが当時は社会人も携帯を持っていない時代だったので、アポはこんな感じだった。

 「大手町の○○という喫茶店の前で。わかりやすいように、『ベースボールマガジン』を持ってるから」

 そう言われて現地に行くと、みんな『ベースボールマガジン』を持っていた。かえってわかりづらかった。

「電通と博報堂の違いは何だと思う?」と聞かれ…