無人駅、丸ごとアートに 静岡・大井川鉄道の魅力発信「UNMANNED」9日開幕 8組は滞在制作も (1/2ページ)

駅舎がモンスターになった!=島田市金谷代官町の代官町駅(田中万紀撮影)
駅舎がモンスターになった!=島田市金谷代官町の代官町駅(田中万紀撮影)【拡大】

  • ホームの目の前の空き地を利用した夏池篤さんの作品「森のコースター2」=島田市川根町笹間渡の川根温泉笹間渡駅(田中万紀撮影)
  • ホームから見える空き地で人々を迎える「おかしな生き物」は、アーティスト集団「しでかすおともだち」の作品=島田市高熊の福用駅(田中万紀撮影)

 大井川鉄道沿線の無人駅をまるごと利用した芸術祭が9日、静岡県内で開幕する。タイトルは、「無人」を意味する「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川」。同鉄道大井川本線の無人駅8駅の駅舎や構内、周辺の遊休地を舞台に、県内外の気鋭のアーティスト8組がその土地から得たイメージを膨らませ、作品として表現する。(田中万紀)

 蒸気機関車(SL)が走る路線として有名な大井川鉄道は、SL停車駅以外の大半が無人駅だ。停車する電車は1時間に1本程度というのどかさで、ベンチが置いてあるだけのホームや時刻表が張られただけの小屋のような駅舎、1日の乗降客が10人に満たない駅すらある。それでも、高齢者を中心とする地元住民の大切な足であり、地域になくてはならない存在だ。

 そんな無人駅ならではの隠れた魅力を見つけて発信しようという「UNMANNED」は、昨年に続き2回目の開催。主催者によると、昨年の期間中は無人駅の乗降客がかなり増えたという。しかし、遠方から自家用車で訪れて作品を鑑賞するだけの観光客も多く、いかに長く滞在してもらえるかが課題だった。