2018春闘 トヨタ、5年連続ベアへ 電機、鉄鋼は前年より上積み目指す

トヨタ自動車労働組合が開いた、春闘での団結を呼び掛ける集会=6日午後、愛知県豊田市
トヨタ自動車労働組合が開いた、春闘での団結を呼び掛ける集会=6日午後、愛知県豊田市【拡大】

 トヨタ自動車が2018年春闘で、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善を5年連続で実施する方針を固めたことが7日、分かった。労働組合の求めるベア月額3000円に対し、前年の妥結額1300円を維持できるかが焦点となりそうだ。

 大手企業の回答が集中する14日に向け、春闘は終盤戦を迎えた。安倍政権は経済界に3%の賃上げを求めている。自動車大手のベアが前年水準を大幅に上回るのは難しい情勢だ。電機、鉄鋼大手は前年妥結額より上積みを目指す。

 トヨタの労使は7日、愛知県豊田市の本社で協議した。労組側は「(大転換期の)危機を乗り越えるために、組合員の士気を高めてチームワークを強固にする必要がある」と強調。「人への投資」の重要性で労使は一致し、ベアは実施する方向だ。ただ、経営側は「いまだ労使の間に隔たりがある」とし、賃上げの水準については豊田章男社長が「誤りのない回答に向けて悩み抜く」と述べた。

 他の自動車大手では、ホンダが前年妥結額の1600円前後で攻防している。日産自動車は新車の無資格検査問題が影響し、前年の1500円を下回る公算が大きい。

 電機大手は各社が要求額と回答額をそろえる統一交渉を展開している。経営側から「政府要請もあり、前年を下回るのは難しい」(電機大手幹部)との声が出ており、前年並みのベア1000円は確保する見込みだ。1500円への上積みを目指し、交渉が続いている。

 鉄鋼大手は18年、19年の2年分を一括交渉している。前回春闘の16年1500円、17年1000円の計2500円を上回るのは確実で、要求の各年3500円(2年間で計7000円)に近づけるかが焦点だ。