新燃岳、2日ぶりに爆発的噴火 溶岩流続く

爆発的噴火で噴煙を上げる宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳=9日午後4時、宮崎県えびの市から
爆発的噴火で噴煙を上げる宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳=9日午後4時、宮崎県えびの市から【拡大】

 気象庁は9日、宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(1421メートル)で同日午後4時ごろ、空振を伴う爆発的噴火が起きたと発表した。爆発的噴火は7日以来2日ぶり。大きな噴石が火口から約800メートル飛び、噴煙は火口から約3200メートルの高さに達した。直径約700メートルの火口の大半は溶岩で埋め尽くされており、火山ガスの圧力が高まるなどして爆発したとみられる。

 気象庁によると、9日午前に鹿児島県霧島市の火口北西側で確認された溶岩流は午後も続いた。新燃岳で溶岩流が確認されたのは観測史上初めて。 溶岩はわずかな量がゆっくりと斜面を下っており、一部が小規模な火砕流となり約2キロ先まで達する可能性があるほか、さらに爆発的噴火があれば火口の溶岩の一部を吹き飛ばし3キロ未満の範囲で飛散する恐れもあるという。

 霧島市によると、流れ出た溶岩は昼頃には火口から100メートル以内にとどまっていた。その約400メートル先には山林があり、市は山火事が生じる危険性も出てくるとして災害警戒本部を立ち上げた。

 気象庁によると、現時点で避難の必要はなく噴火警戒レベル3(入山規制)を維持するが、大規模な火砕流などの可能性があれば、4(避難準備)に引き上げる。

 新燃岳では1日以降、連続的な噴火が発生。爆発的噴火は6、7両日に計34回確認され、8日は発生しなかった。