伊勢志摩国立公園の29年訪日客、サミット前の2倍

 伊勢志摩国立公園(三重県伊勢市、鳥羽市、志摩市、南伊勢町)を平成29年中に訪れた訪日外国人旅行者数は前年比24・1%増と、全国立公園の伸び率10%を大幅に上回っていたことが環境省の調査で分かった。県は「主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で高まった知名度を生かし、海外の旅行会社にプロモーションをかけてきた成果がでているのでは」と推測している。

 国立公園を訪れた訪日客数は、観光庁が空港や港湾で実施したアンケートなどを基に環境省が推計。12日発表した29年の推計では、全国の国立公園を訪れた訪日客は計600万1千人。このうち伊勢志摩は7万6千人で、伊勢志摩サミット開催前年の27年(3万3千人)と比べると2・3倍となった。

 環境省は、伊勢志摩を含む8カ所で「国立公園満喫プロジェクト」を進めている。伊勢志摩では28年9月に設立された地域協議会で、公衆無線LAN「Wi-Fi」(ワイファイ)の設置やインターネットによる情報発信などにも取り組んできたという。

 県海外誘客課は、最近は個人旅行が増加する傾向にあることから、旅行会社へのプロモーションに加え、訪日客自身が口コミやSNS(交流サイト)などで魅力を発信してもらう仕掛けが必要になるとみている。

 環境省は東京五輪・パラリンピック開催の2020年までに1千万人に引き上げるとした目標達成に向け、各公園内への宿泊施設誘致などを加速させる。