「お得」だけでは振り向かない? 「ケチの本場」オランダのロイヤルティプログラム事情 (1/4ページ)

 「ケチ」で有名なオランダ人はお金を出すことにとことんクールである。何か欲しいものがあっても、その商品から得られるメリットに対して価格が高すぎると感じればバッサリ「買わない」選択をする。もちろんお店がどんなおまけをつけたところでひるまない…かと思いきや、各スーパーチェーンのロイヤルティプログラムはさすがによく考えられており、消費者は意外にもホイホイ乗っている。

 ポイントカード利用による「お得」だけではない満足感を提供しているので、シビアなオランダ人の財布の紐をゆるめることに成功しているのだ。

アルバート・ハインのポイントカード。財布が厚くなるのを嫌う人のために、バーコード部分のみ切り離してキーホルダーにつけられる。バーコードをスマホのアプリに取り込めばそれも不要

アルバート・ハインのポイントカード。財布が厚くなるのを嫌う人のために、バーコード部分のみ切り離してキーホルダーにつけられる。バーコードをスマホのアプリに取り込めばそれも不要

◆AI解析でパーソナライズしたクーポンを送付

 特にそのロイヤルティプログラムが有名なのは、オランダの大手スーパーチェーンで店舗数最多のアルバート・ハイン(国内小売業シェア30%)。

 「もっと消費者中心で、来店回数の多い顧客に、より多くを還元できるポイントシステム」を模索する中、1997年にプラスチックの固有バーコードつきポイントカードを採用した。当時まだなじみの薄かったシステムには「消費者のプライバシー」に関する懸念も寄せられたが、当時人口1600万人に満たなかった国において開始3カ月で250万人が加入した。

ファミリー層を意識した戦略