「女性自衛官」活躍の場拡大 慢性的な隊員不足、政府方針を反映 (1/3ページ)

 自衛隊で女性が活躍する場が広がっている。8月に戦闘機パイロットが初めて誕生し、潜水艦の乗員起用の検討も始まった。背景には「女性活躍推進」を掲げる政府方針に加え、慢性的な隊員不足がある。防衛省は積極的な登用に向け、課題となる受け入れ態勢の整備を進めている。

航空自衛隊で、女性初の戦闘機パイロットとなった松島美紗2等空尉=8月、宮崎県の空自新田原基地

航空自衛隊で、女性初の戦闘機パイロットとなった松島美紗2等空尉=8月、宮崎県の空自新田原基地

 トップガンに憧れ

 「男女の変わりなくやっていけたら」。宮崎県の航空自衛隊新田原基地で8月、女性初の戦闘機パイロットとなった松島美紗2等空尉(26)は、防衛の最前線に立つ意気込みをこう語った。

 時に通常の9倍もの重力がかかり、呼吸すら難しい過酷な環境。防衛省は体への負担などを考慮して女性を配置してこなかったが、2015年11月、偵察機と併せて女性にも門戸を開放した。

 松島2尉は小学生の頃、米海軍の戦闘機パイロットを描いた映画「トップガン」を見て憧れ、訓練を重ねて夢をかなえた。「私を見て戦闘機パイロットになりたい人が増えれば」。159センチの小柄な体に先駆者としての自負心をのぞかせた。

続きを読む