【受験指導の現場から】なぜ高校数学で脱落するのか 中2「関数の壁」を知ろう (4/5ページ)

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「関数」という概念を理解できるか

 そして問題の高2の数学であるが、見慣れている式と図形のレベルアップという感じで始まるものの、数Iで出てきた f(x) にようやく慣れたと思ったらすぐに、a + bi、cos、sin、log、Σ …と初めて見る演算子が次々と登場してくる。そんな記号(演算子)いまさら見たくもないとばかりに、ここで本稿を読むのを止めたくなるかもしれないが、もう少しばかりご勘弁を(笑)。大概、このあたりで数学にうんざりしてくるのだが、その直後、⊿x だの lim だのd/dx が出てきたところで(微分に入ったところで)とどめを刺されることが少なくない。

 翻って、(B)の「関数が分からない」をもう少しかみ砕くと、「傾きってなに?」「変化の割合って?」という状況なわけで、であったならば、「微分係数って…?」「接線の傾きって…?」となるのは至極当然である。

 そう連々考えてくると、中2半ばの時点で「関数」という概念をしっかり理解し(問題を解く上では「傾き」をうまく使えるようになり)、高1では「その概念を記号化したものがf(x)である」というステップをきちんと踏めることが、高校受験から高2までの数学を乗り切れるかどうかの眼目になってくる、ということになる。

 中2の2学期に、我が子から「関数が分からない」という言葉が出てきたら黄色信号、そのまま中3になってしまったら赤信号だ(いったん立ち止まって、集中して復習する必要あり)。

 受験直前期を除けば、中学の数学で最も大事な時期は中2の2学期~冬休みの時期であり、この時期に「関数」を攻略できれば高校受験への視界が開ける。

中2を過ぎてしまったら…親がバックアップを