【受験指導の現場から】なぜ高校数学で脱落するのか 中2「関数の壁」を知ろう (5/5ページ)

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中2を過ぎてしまったら…親がバックアップを

 では、図らずもこの時期を逃して中2を終えてしまったならば、親はどう動けばよいのか? まさか、中学生の我が子に「関数の復習をしなさい。なぜなら…」と説得すれば本人をその気にさせることができて、やる気になってくれさえすれば本人任せでも大丈夫、などと考える親はまずいないだろう。実際には、やる気になってくれれば御の字で、そもそも自力でなんとかできる生徒はかなり限られるはずだ。

 となれば、打てる手は以下のようなものになってくる。

・(a)塾に通わせているのであれば、子供と一緒に数学担当の先生に相談にいき、計画の作成と進捗管理をお願いする。

・(b)私立中学に通っているのであれば、同様のことを担任及び数学の先生に相談する。

・(c)春休みとGWをより有意義にできるよう、3月半ばから5月半ばまでの2カ月間、短期集中的に目的に沿ったかたちで個別指導(家庭教師)を依頼する。

 それまでのあいだ塾に通っていないという場合、「春期講習会に行かせてみようか?」という考えも頭をよぎるかもしれないが、カリキュラム的に「関数に集中して取り組みたい」というニーズには適わない。通塾を始めるなら、その後も受験直前まで継続するなかで並行して上記を進める(遅くとも1学期中に解決する)ことが望ましい。

【プロフィール】吉田克己(よしだ・かつみ)

吉田克己(よしだ・かつみ)京都大学工学部卒。株式会社リクルートを経て2002年3月に独立。産業能率大学通信講座「『週刊ダイヤモンド』でビジネストレンドを読む」(小論文)講師、近畿大学工学部非常勤講師。日頃は小~高校生の受験指導(理数系科目)に携わっている。「SankeiBiz」「ダイヤモンド・オンライン」で記事の企画編集・執筆に携わるほか、各種活字メディアの編集・制作ディレクターを務める。編・著書に『三国志で学ぶランチェスターの法則』『シェールガス革命とは何か』『元素変換現代版<錬金術>のフロンティア』ほか。

【受験指導の現場から】は、吉田克己さんが教育に関する様々な情報を、日々受験を志す生徒に接している現場実感に照らし、受験生予備軍をもつ家庭を応援する連載コラムです。更新は原則第1水曜日。アーカイブはこちら