【5時から作家塾】「地方の文化」を東京で、小倉発の文化「どぎどぎうどん」を食べる (3/3ページ)

 「俺が子供の頃に食べたうどんに入ってた肉の味が忘れられなくてさ。きっと内臓系だったり頭系の肉だったりすると思うんだけどね。鮮明に覚えているんだ。ものすごく美味かったってことを。そしていつかこの小倉スタイルのうどん屋をやりたいと思ってたんだ。肉は牛すじを使っているけど、今でも子供の頃に食べた肉はなんだったのかを探しているよ」(渡部さん)

 渡部さんが店を開いたのは2011年8月。以前は家電を扱うサラリーマンだった。

店主の渡部真太郎さん。夜は「バー」として営業しているという。もちろん夜もうどんは提供している。「お酒を飲んだ後の〆にぴったり」だという

店主の渡部真太郎さん。夜は「バー」として営業しているという。もちろん夜もうどんは提供している。「お酒を飲んだ後の〆にぴったり」だという

 「東京で小倉の肉うどんを出す店は俺の知るところでは1件もなかったから、ぜひ東京の人にこのうどんを知ってほしいという思いから東京で開店したんだ」

 開店から7年半たった。常連客も増えてきた。やはりお客は九州のうどんを珍しがってくる人、小倉出身の人が懐かしがって来るというより一度食べた人が「このうどん」のために来るのだという。彼ら彼女らにとっては「このうどん」じゃなきゃダメなのだ。

 やってくるお客の心理は、決して万人受けしなそうな激辛カレーや、やたら大盛りのラーメン屋さんなどにハマって常連客として通うようになるのと似ているかもしれない。

 「ハマる人にはハマるので、まずは一度この小倉のうどんを1人でも多くの人に試してほしい」(渡部さん)(ジャイアント佐藤/5時から作家塾(R)

 《5時から作家塾(R)》 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。

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