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銀座線誕生の裏事情…新橋駅「幻のホーム」がたった8カ月で姿を消したワケ (2/3ページ)

枝久保達也
枝久保達也

 幻のホームの様々な「伝説」

 ただしこのホーム、利用者からは見えないだけで、倉庫や控室、電車の留置線など、業務用スペースとしては今も現役で使われている。過去にはイベントで一般公開されたり、テレビや雑誌でも取り上げられたこともあるので、存在を知っていた人もいるだろう。現在は新橋駅リニューアル工事の資材ヤードとして使用されており非公開だが、工事完了後は常時見学できるようにする構想もあるようだ。

 わずか8カ月で表舞台から姿を消した幻のホームには様々な「伝説」がある。「地下鉄の父」と呼ばれた早川徳次氏が率いる東京地下鉄道は、後の東急グループを創業した五島慶太氏が率いる東京高速鉄道と、地下鉄の主導権争いで激しく対立していたことから、幻のホームは東京高速鉄道が新橋駅乗り入れを妨害されたために仕方なく建設されたものだと語られることもあるが、これは俗説である。

 両社が新橋駅での直通運転をめぐって対立し、その結果、設計と着工が遅れたため直通運転の開始が8カ月遅れたのは事実であるが、直通運転の実施は新橋~渋谷間が開業するはるか前に合意済みであった。

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