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「嫌い」を「好き」にするマッピングとは 壁は案外高くない (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 好きなことを見つけろ。好きなことにまい進しろ。耳にタコができるほどに聞き慣れた言葉だ。これを実現したとき、人は幸せになれる…とそう語られるから、好きなことを見つけられない、好きなことにまい進できない人は、二流の人生を送っているような気になる(人生に一流も二流もあるわけないが)。

 好きなことは、どこか遠くのどこかからやってくるか、自分の内から自然に湧いてくると思っていて、周囲にあるものを自分の手でつかみ取るとは想像していない。だから、これは時間や運の問題だと思い込んでいる。

 あるいは、好きなことを見つけることができないのは、そういう環境をつくるための条件設定に甘いからではないかとも反省しがちだ。

 「夢中になるものをみつけろ!」と言われても、なかなか夢中になれない。自分の気質に問題があるのではないかと疑いかねない。

 さて、最近、ぼくがよく考えていることがある。

 人生とは、嫌いなもの、または苦手なものが好きになるプロセスではないか、と。

 人は常に何らかの前進をして生きている。ある人やコトと縁があり、そこでビジョンなりが生まれ、前に進めるにあたり、それまで嫌いと思っていたこと、苦手だと感じていたことを乗り越えていく。

 「乗り越えていく」というと、努力とか精神力が要求されると思うかもしれない。だが、嫌いとか苦手意識というのは、実はたいしたことではなく、先入観や偏見で「自分は嫌いだ」と思い込んでいたに過ぎないことも多い。

 ちょっとしたきっかけさえあれば、オセロゲームのように状況が変わる。

 実は、ぼく自身の人生がそうではないかと気づいたのである。

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