乗るログ

「レクサスらしさ」とは何か セダンのLSからクーペのLCまでイッキ乗り (1/3ページ)

SankeiBiz編集部

 今回の【乗るログ】は台風19号が接近する神奈川県の大磯ロングビーチで行われたレクサスのオールラインアップ試乗会から、今夏以降に改良が加えられたフラッグシップセダン「LS」、ラグジュアリークーペ「LC」、中型SUV「RX」にフォーカスする。タイプの異なるクルマを一気に乗り比べる中で、改めて「レクサスらしさとは何か」を考えてみた。(文・大竹信生/SankeiBiz編集部 撮影協力・レクサスインターナショナル)

 今回筆者が運転したのはLS、LC、そしてRXの2列シート仕様と3列シートのロングバージョンの計4台。試乗コースはプリンスホテルを拠点に箱根ターンパイクや中井町を往復する2本の異なるルートで、4車種を乗り換えながら試乗した。

 「アグレッシブすぎた」RXがマイチェン

 中型SUVのRXは2015年秋に現行の4代目がデビューし、今年8月にマイナーチェンジが施された。一見分かりづらいかもしれないが、外観はヘッドランプやスピンドルグリルの形状の見直しなど、かなり改良が加えられている。

 実は現行モデルのダイナミックな見た目が、一部ユーザーから不評だったという。特にアメリカの従来ユーザーから「アグレッシブすぎる」との声が多かったといい、派手好きの中国ユーザーや、“ちょい派手”を好む日本ユーザーの声にも耳を傾けながら、よりマイルドな雰囲気を与えたのだという。

 筆者は5月27日にメディア関係者として最初に実車を見させてもらったのだが、この時にエクステリアデザインの責任者・佐藤一寛氏が語っていたポイントは「デザイン変更を感じさせない改良」だった。言い方を変えれば「こっそりイジって印象を変えた」ということだ。もともとのデザインも好きではあったが、結果的にキレイさっぱりとしたことで「受け入れやすい爽やかさ」を手に入れたのではないだろうか。

 今回の試乗車は2列シート仕様の「RX450h」で、スポーティーな走り味に仕上げた「F SPORT」グレードのAWD車だ。動力は262PS/6000rpm、335Nm/4600rpmを絞り出す3.5リッターV6エンジンに2基のモーターという仕様で、167PS/335Nmを発揮するフロントモーターはエンジンに加勢し、68PS/139Nmのリヤモーターは後輪の駆動に用いられる。

 これまでに何度かRXのハンドルを握っているが、走りは相変わらずダイナミック。発進時はHVならではの静かさやスムーズさが際立ち、街乗りでは落ち着きのある立ち振る舞いを見せるが、ひとたびアクセルを踏み込めば2130kgの車重を感じさせないパワフルな加速を披露する。今回のマイチェンでハブベアリングの剛性を高めるなど足回りも見直しており、ハンドル操作に対して極めて自然な動きを見せる。対地200mmというクリアランスの高さを感じさせない安定性には目を見張るものがあった。約1.9mのワイドな全幅に神経を使う場面もあったが、それを除けば運転中のストレスは特に感じなかった。「乗用車の居住性と走行性能」「SUVの走破性や見晴らしの良さ」といったジャンル別の利点を融合させたクロスオーバーSUVに、一歩上を行く動力性能・質感・安心感など「ラグジュアリー」の要素を見事に付加させている。常に「余裕・安心感」という感覚を享受できることが、RXに対する個人的な価値の高さだ。

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