がん電話相談から

Q:自家移植後、多発性骨髄腫が再発 今後どうすれば? (2/2ページ)

 A 保険適用の薬を使うという標準治療はありますが、多発性骨髄腫の場合は患者さんの状態を見ながら、効果的な薬を次々に変えていくという方法が一般的にとられています。

 Q 分かりました。治療の過程で注意すべきことはありますか。

 A 感染症に注意することが一番です。白血球減少によって免疫力が低下して肺炎や敗血症にかかることがあります。予防には日常生活で手洗いとうがいの励行が挙げられます。多発性骨髄腫では新しい治療薬が次々に出てきていますので、治療は長期に及ぶかもしれませんが、粘り強く治療を続けることが大切です。(構成 大家俊夫)

 回答には、がん研有明病院血液腫瘍科部長の照井康仁医師が当たりました。専門医やカウンセラーによる「がん電話相談」(協力・がん研究会、アフラック、産経新聞社)は月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時に受け付けます(03・5531・0110、無料)。個人情報を厳守します。相談内容が本欄やデジタル版に匿名で掲載されることがあります。

 《ミニ解説》

 ■初期症状に貧血、息切れ、倦怠感など

 多発性骨髄腫は血液がんの一種。血液をつくる工場である骨髄の中で、形質細胞という細胞が、がん化(骨髄腫細胞)し、Mタンパクが増加する病気だ。初期には貧血や息切れ、倦怠(けんたい)感、腰痛、食欲不振などの症状が出てくるが、それが多発性骨髄腫によるものかどうかの見極めは、簡単ではない。

 今回の相談者も下肢の痛みなどの自覚症状があって病院で検査を受け、初めて診断がついた。

 いったん発症すると、体のさまざまな場所の骨髄で形質細胞のがん化が起きることから「多発性」と呼ばれる。貧血などの造血機能の異常だけではなく、腎障害、高カルシウム血症、骨折などの合併症にもつながる。「ほかのがんと同様に、早期発見が何よりも大切です。初期の症状や検査所見で疑わしいと思ったら、血液腫瘍科の専門医がいる病院で検査してもらった方がいい」と照井医師は呼びかけている。

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