ヘルスケア

メキシコ、バイオ薬保護削除案を検討 USMCA条項、米提案

 メキシコは米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)からバイオ医薬品保護に関する条項を削除するという米国の提案を検討している。この案は米議会の批准に向けたハードルを取り除く一助となる可能性もあるものの、ブランド薬(先発医薬品)メーカーにとっては打撃となりそうだ。

 USMCAは価格の安いジェネリック(後発医薬品)からブランド薬メーカーが市場で保護される期間を10年と定めている。米提案ではその規定が削除される。協議に詳しい関係者約6人が交渉の非公開を理由に匿名で語った。削除されれば、各国におけるバイオ医薬品の保護はそれぞれの国内法や規制で決まることになる。この期間は現在、米国12年、カナダ8年、メキシコ5年。

 米議会では米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と下院の主導権を握る民主党の間で交渉が進められている。今回の提案はUSMCAの議会批准の実現を後押しする可能性がある。医薬品をめぐる条項は労働問題などとともに批准の障害となっている。

 米議会下院の交渉責任者を務めるニール下院歳入委員長(民主)は3日、民主党が週内に同意することは「あり得る」と指摘した上で、年末までに下院採決が行われることに期待を示した。ワシントンで記者団に対し、合意に向けて「われわれは取り組んでおり近づいている」と語り、「まとまりつつあるのが分かるだろう」とも述べた。

 2人の関係者によると、3日にはメキシコのセアデ外務次官がライトハイザー代表との会談でワシントンを訪れ、同国はこの案についてUSTRに回答する見込みだ。USTRとメキシコ外務省の報道室はコメント要請に回答していない。ホワイトハウスはコメントを控えた。(ブルームバーグ Eric Martin、Jenny Leonard)

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