【試乗インプレ】“剛柔”併せ持つその走りこそラグジュアリー キャデラック「XT5」(前編) (1/3ページ)

  • キャデラックの「XT5」
  • 奥多摩湖のダムサイトとキャデラックの「XT5」
  • 上品で美しいXT5の運転席周り
  • V型6気筒3.6リッター自然吸気エンジンを搭載する
  • 奥多摩湖のダムサイトとXT5
  • キャデラックの「XT5」
  • 奥多摩湖とキャデラックの「XT5」
  • キャデラックの「XT5」
  • キャデラックの「XT5」
  • キャデラックの「XT5」
  • キャデラックの「XT5」
  • 奥多摩湖の峰谷橋
  • エンジンフードはボンネットダンパーを採用
  • キャデラックの「XT5」と麦山橋
  • テールゲートを開けた状態
  • 縦長のヘッドランプ
  • キャデラックのカラフルなエンブレム
  • 運転席周り
  • ジョイスティック電子制御シフター、ドリンクホルダー、ドライブモード切替スイッチ
  • メーターパネル(中央部はデジタル)
  • パーキングやHUDなどのスイッチ類
  • キーを携帯するだけでドアの開錠・施錠が可能
  • セミアニリンレザーシート
  • 運転席側のドアミラー
  • アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)の操作ボタン
  • ドライブモードは3種類
  • 運転席側のドアパネル
  • ボディ側面のキャデラックのエンブレム
  • キャデラックのエンブレムが実にカッコいい
  • ドアミラーとエンブレム
  • 奥多摩湖の麦山浮橋。歩くことも可能


 米国のゼネラル・モーターズ(GM)が昨年10月、高級車ブランド「キャデラック」の新型ラグジュアリーSUV「XT5 クロスオーバー」を日本市場に投入した。強力なライバルがひしめく中型SUV市場で存在感を示せるのか。前編では走りのインプレッションをお届けする。(文・写真 大竹信生/SankeiBiz)

 見た目とのギャップ

 「大きな見かけによらず、走りはこんなにジェントルなのか」-。こちらの勝手な想像はいきなり覆された。

 キャデラックの大型SUV「エスカレード」の弟分ともいえるXT5は、SRXの後継モデルとしてローンチされたミドルサイズのクロスオーバーSUVである。とはいえ、ボディサイズはとても「中型」とは思えない大きさ(全長4825×全幅1915×全高1700ミリ)を誇り、競合するベンツ「GLC」やBMW「X3」、アウディ「Q5」やレクサス「RX」を一回り大きくさせた結構な体格の持ち主だ。心臓部もダウンサイジングの潮流に逆行するV6の3.6リッター自然吸気(NA)エンジンと8速ATを組み合わせている。見るからに屈強なスペックを頭に入れていざ乗り込めば、必然的にアグレッシブな走りを想像してしまうのだが、初動からブイブイと尖ったレスポンスを見せるのかと思いきや、その反応は実にまろやか。街乗りでのストップ&ゴーや加速は非常に滑らかで、大柄で派手なアメ車らしいビジュアルからは想像もしないような、まるで“赤子に接するような優しさ”をいきなり目の当たりにすることとなった。

 8速ATによる変速はスムーズで、とくに負荷をかけない限り低回転走行を続ける。高速道路では基本的に1000~1500回転を維持しながらクルージング。ではガツンと踏み込むとどうなるのか。231kW(314PS)/6700rpm、368Nm(37.5kgm)/5000rpmを絞り出すNAエンジンを思いっきり回せば瞬時に6000回転付近に達し、NAらしい気持ちのよい伸び感とともにバネのある俊敏な走りを披露。パワフルな駆動系に加え、ボディフレームに軽量で強い超高張力鋼(ハイテン)やレーザー溶接、GMが特許を持つ接着技術を多用することでSRXから約90キロものダイエットにも成功しており、結果的に車両重量を2トン以下に抑えたことも瞬発力の高さに大きく貢献している。

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