「正直者」前橋市のふるさと納税が激減… 総務省通知に従い金券など取りやめ (1/2ページ)


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 前橋市が平成29年度のふるさと納税の寄付金額の目標に掲げる3億円突破の達成に向けた戦いが後半戦に突入した。前半戦は、総務省の通知で「趣旨に反する」とされた電子機器や金券など返礼品を取りやめた結果、金額、件数はともに途中から急減。年末へ向け、社会貢献につながる返礼品を充実させるなど巻き返しを図っているが、効果は不透明だ。(吉原実)。

 過熱する自治体間の返礼品競争を沈静化するため、総務省が今年4月に出した通知は、寄付金額に対する返礼品の価格割合を3割以下とし、換金性の高い金券や資産性の高い貴金属や楽器を返礼品とするのを避けることなどを要望した。

 これに従う形で、市は7月から、電子タブレットや赤城温泉郷の宿泊利用券などの返礼品の取り扱いを終了。代わりに、上毛電気鉄道の運転体験ツアーなど「体験型返礼品」を充実させ、市内の福祉施設への花苗や車いす寄贈など、寄付者が返礼品選びを通じて社会貢献できる「思いやり型返礼品」を追加した。

 ふたを開けてみると、寄付金額は6月の3355万円から7月は707万5124円まで激減。9月には約20分の1の151万3千円まで落ち込んだ。

 29年度上半期(4月~9月)の寄付は793件(前年同期比112件増)、金額ベースで9487万3124円(同5398万2124円増)といずれも過去最高を記録したが、途中から急激に失速した格好だ。寄付金額は10月に9月の約3倍の447万2千円に盛り返したものの、6月の約1割にすぎない。

「通知を無視する自治体があれば、順守する自治体もある。振り回された」