軍事衛星、軌道に乗らず落下 スペースXの事業に打撃も

 イーロン・マスク氏率いる米民間宇宙ベンチャー、スペースXが7日に打ち上げた軍事衛星は、軌道に乗る前の異常で海に落下したとみられている。マスク氏のロケット事業計画に打撃となる可能性がある。

 スペースXのロケット「ファルコン9」は同日、「ズマ」というコードネームの機密の積載物を搭載し、フロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地の発射台から打ち上げられ成功したたように思われた。しかしその後、米戦略軍は新たな衛星を追跡していないと指摘。衛星が何らかの理由で正常に配備されなかった可能性が示唆された。

 スペースXのグウィン・ショットウェル最高執行責任者(COO)は声明で「全データを見直したが、7日夜にファルコン9はすべて正常に作動していた。当社または外部の追加調査で違う結果が判明した場合、ただちに報告する方針だ」と表明した上で、「積載物の機密性のため、これ以上のコメントはできない」と説明した。

 米議会関係者によると、衛星と2段目のロケットがいずれも海に落下したという。スペースXのツイートでの議論によれば、ズマ衛星の切り離しに失敗した可能性があり、その場合、失敗は打ち上げシステムとは無関係の可能性が高い。(ブルームバーグ Tony Capaccio、Dana Hull)