男女の賃金格差撤廃に挑む 世界最年少の女性リーダー、NZ新首相 (1/2ページ)

ニュージーランドのアーダーン首相。男女の賃金格差是正に意欲を見せている=17年11月のブルームバーグ・テレビとのインタビュー(ブルームバーグ)
ニュージーランドのアーダーン首相。男女の賃金格差是正に意欲を見せている=17年11月のブルームバーグ・テレビとのインタビュー(ブルームバーグ)【拡大】

 世界で最初に女性の参政権を認めた国が、またひとつ世界に先駆けた大志を抱いている。それは、性別による賃金格差の撤廃だ。世界最年少の女性リーダーであるニュージーランドのアーダーン首相は、変化を幅広く普及させるきっかけとして、公共事業で働く女性への平等な賃金制度を4年以内に実現することを政権目標に掲げている。同国で男女普通選挙が実施されてから120年以上たった今、アーダーン首相はニュージーランドが再び平等な権利の旗振り役になることを望んでいる。

 縮小スピード失速

 世界経済フォーラム(WEF)の発表した2017年版「男女格差報告」で、ニュージーランドは144カ国中9位と、35位の隣国オーストラリアを大きく引き離した。賃金格差は1998年の16.2%から今年は9.4%に縮まったものの、同国女性省によれば、縮小スピードはここ10年間、失速しているという。

 アーダーン氏率いる労働党は昨年10月、職場における女性への待遇などを含めた社会的過ちを正すために介入し、資本主義に「人間らしい顔」を取り戻すと誓って政権の座に就いた。ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラ疑惑は女性が直面する困難について世界中で議論を引き起こしたが、アーダーン首相は次のステップは真の変化を実現することだと語る。

 1893年に女性の参政権が認められてから、ニュージーランドは男女同権に関する草分け的存在だった。同国の賃金格差は英国(18%)の半分で、アーダーン首相は同国3人目の女性首相になる。現在は、総督も最高裁判所長官も女性だ。

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