有名企業も仮想通貨に便乗 1週間で4社の株急騰

 アイスティーメーカーや家具会社がブロックチェーンを使ったブランド変更やデジタル通貨の追加によって大幅な株価上昇を演じる一方で、誰もがよく知る企業もこの熱狂に便乗し始めている。

 この1週間に有名ブランドを手掛ける企業の少なくとも4社の株価が、仮想通貨や新規仮想通貨公開(ICO)に関連付けた材料で急騰した。イーストマン・コダックはトークン発行に言及した後、株価は2日連続で急伸し、ほぼ2倍に跳ね上がった。シーゲイト・テクノロジーは8日、仮想通貨分野へ参入していることを示唆した1本のブログ投稿をきっかけに株価が16%強上昇した。

 ロングアイランド・アイスティーという飲料会社はロング・ブロックチェーンに社名変更した後に株価が3倍に急騰した。こうした仮想通貨をめぐる熱狂は、ここ数週間の参入者のほとんど全てに多額の評価益を生み出しているため、著名企業が殺到するのは恐らく次の局面に入る一歩だろう。

 ただ、仮想通貨の熱狂が連日報じられるにもかかわらず、批判的な見方はまだ多い。資産家のウォーレン・バフェット氏は10日にCNBCに対し、大部分の仮想通貨は価値を保持せず、「総じて悪い結末に至るだろうと、ほぼ確信を持って言える」と語った。

 それでもベテランのデイトレーダーの一部は、急にブロックチェーン関連ベンチャーに事業を再編成する企業を常に追いかけて株式を買う動きの高まりに乗ろうとしている。プロのデイトレーダーで、シャークインベスティング・ドット・コムの創設者のジム・ディポァ氏は「これらの株式への関心が極めて強いのは、私のように多くのトレーダーがボラティリティーの上昇を渇望しているからだ。飛びつくことに前向きなトレーダーがまだいることは分かっているため、株価に疑問の余地があるとしても気にしない」と語った。(ブルームバーグ Lily Katz)