成果試される2期目の習氏 中間層や対米関係 直面する「5つの課題」 (1/3ページ)

テレビ放送で新年に向けた演説を行う習近平国家主席=2017年12月31日、北京(新華社=AP)
テレビ放送で新年に向けた演説を行う習近平国家主席=2017年12月31日、北京(新華社=AP)【拡大】

 中国の習近平国家主席にとって2017年は充実した1年だった。トランプ米大統領のツイートに世界がくぎ付けとなっている間に、習氏は国内外で目立たずに影響力を強めることができた。だが18年は成果が試される年になる。習氏が直面する主な課題を5つ挙げる。

 人気維持できるか

 (1)中間層の不満防止

 17年の中国経済は底堅く推移し、年間ベースで前年水準を上回る成長率となる勢いだ。ただ、エコノミストらは18年の景気減速を見込んでおり、米金利上昇で中国のレバレッジ削減に向けた取り組みも難しくなりそうだ。カリフォルニア大学サンディエゴ校21世紀中国センターのスーザン・シャーク議長は「習氏にとって18年の最大の課題は潜在的な経済の問題に直面する中で人気を維持することだ」と話す。

 中間層の不満を高めかねない問題には、景気のほかに大気汚染や教育の質、インターネットの検閲などもある。共産党総書記でもある習氏は昨年10月の党大会で、これまでで最も強い指導者の一人としての地位を固めたが、出稼ぎ労働者の立ち退きや冬に暖房なしで生活を余儀なくされている貧しい農村部の住民などの社会問題は、状況がすぐに暗転し得ることを示した。

 (2)北朝鮮問題

 習主席にとって外交面で最大の頭痛の種は北朝鮮だ。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、米本土に届く核弾頭搭載ミサイルを発射する能力の獲得にさらに近づきつつあり、トランプ大統領は金委員長を止めるためなら戦争もいとわない可能性を示唆している。中国は北朝鮮に対する制裁をこれまでにない水準まで強化し、トランプ氏の圧力に対応しているが、習氏が軍事行動を食い止めることができるかはまだ分からない。

「戦略的冷静さ」は効果を発揮