成果試される2期目の習氏 中間層や対米関係 直面する「5つの課題」 (2/3ページ)

テレビ放送で新年に向けた演説を行う習近平国家主席=2017年12月31日、北京(新華社=AP)
テレビ放送で新年に向けた演説を行う習近平国家主席=2017年12月31日、北京(新華社=AP)【拡大】

 (3)トランプ氏めぐるアジアの懸念

 トランプ大統領は敵味方に関係なく、対アジアの貿易赤字を減らそうとしており、中国にとってはアジア各国との緊張関係を和らげるチャンスが到来した。中国は17年、ミャンマーとシンガポール、ベトナム、フィリピンとの関係改善を進めた。

 ただ、中国には強く出過ぎるリスクがある。地政学的な目標達成に向けた経済的な抑圧はいかなる形であっても最近の関係改善に水を差す可能性がある。米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備をめぐる問題で、中国が韓国行き団体旅行を再び禁じるとの報道もある。中国は18年、南シナ海の行動規範を骨抜きにするため、東南アジア諸国に対する経済的影響力を利用する誘惑に駆られるかもしれない。

 自由化には疑問符

 (4)戦略的冷静さ

 トランプ大統領のツイートに対して中国が示す「戦略的冷静さ」は効果を発揮しているもようだ。貿易戦争に発展するとの悲観的予測は実現せず、習主席とトランプ大統領はフロリダやハンブルク、北京でそれぞれ開いた会談で友好的な言葉を交わした。トランプ氏は先月、中国を世界での米国の影響力に挑戦する「修正主義国家」と呼んだが、中国の反応は抑制的だった。

1強体制を固めた習氏だが…