リトアニアを訪ねて~必要不可欠な国際化 デザインに舵を切る企業たち (1/3ページ)

リトアニアの首都ヴィルニュスの街角
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【安西洋之のローカリゼーションマップ】

 「エストニアとリトアニアのそれぞれの特徴を表現するなら、エストニアはソフトウェアなど無形の領域で強く、リトアニアは部品など有形に強い、と言えるかもしれない。だからお互いが協力しやすい。ラトヴィアは海運や輸送システムを得意としている」

 こう話すのは、リトアニアのカウナス工科大学機械工学・デザイン学部長、アンドリウス・ヴィルカウスカスだ。彼は砲弾など飛翔体を対象とする弾道学の出身で、現在は航空工学や宇宙開発方面の研究やビジネスに関与している。自分の会社も所有している。

 「もちろん、リトアニアはバルト三国の倣いとしてスカンジナビア諸国との関係は強いし、ドイツにも大切なお客さんが多い。が、隣のポーランドとはやや微妙だ。両国とも、どうしても部品サプライヤーとして競争相手になりがち。ロシア? 案件による」

 リトアニアが強い産業分野として精密機械・バイオテクノロジー・レーザーなどが挙げられやすい。これらの完成品メーカーもあるが、ドイツなどのお客さんとは完成品メーカーや大手一次サプライヤーを指す。したがって似た立場をとるポーランドの会社とはぶつかるシーンが多いという。

 旧ソ連時代、各共和国で担当していた分野がそのまま強さとして残っていることが多い。自動車分野であればリトアニアの企業は素材開発とその提供をドイツの主要自動車メーカーやその部品メーカーに対して行う。ご多分にもれず、現在、軽量素材は大きなテーマである。

「観光は最初にすべき仕事ではない」