【専欄】米中の貿易戦争 中国は米をどう見ているか (2/2ページ)

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 論評は、世界に覇を唱える米国が1980年代、軍事強国のソ連と経済強国の日本に圧力を加えて、米国と肩を並べる存在になることを許さなかったことも指摘している。これに関連して、「人民日報」(8月10日付)に掲載された別の論評は、ある国の国内総生産(GDP)が米国の60%に達したとき、米国はその国をライバルとみなして封じ込めに動き、米国に追いつき追い越すのを許さないという分析を紹介している。

 中国のGDPは既に米国がライバル視する60%を超えている。中国の2017年のGDPは米国の62%で、国際通貨基金(IMF)の予測では23年に88%にまで増大する。ちなみに日本のGDPは1980年代後半、米国の50%を超えていた。

 「人民日報」系列紙の「環球時報」(9月14日付)は、「中米交渉はよいことだが、中国は焦って成果を求める必要はない」と題する社説の中で、交渉が早期にまとまることはないとの見通しを述べた上で、「この貿易戦争は中国が台頭する過程で避けては通れない正念場」と指摘し、国民に耐えることを呼びかけている。