【専欄】香港を抜いた深セン 5年後の華南経済圏は (2/2ページ)

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 昨年はついに域内総生産(GDP)が2兆2400億元となり、香港の2兆6600億香港ドルを抜いてしまった。中国国内の都市比較でも、GDP総額では上海、北京に次いで第3位だが、1人当たりGDPではトップに立っている。

 香港はGDPに占める製造業の割合が、わずか1.1%(16年)にまで減ってしまった。かつてに比べると、起業意欲は衰え、現状通りの生活水準が維持されれば満足、といった空気が漂っている。勢い盛んな深センとは好対照だ。

 9月末には、広州と香港を結ぶ高速鉄道が開通した。これによって深センから香港へは、わずか15分ほどで行き来できるようになった。

 深センの中心部からやや西寄りの地域では、大規模な「前海自由貿易区」を建設中だ。特区の中の特区といった位置付けで、とりわけ注目されるのは「金融エリア」を設け、香港の資金を大々的に集めようとしていることだ。いずれはここが華南経済圏の「中心点」になっていくのではなかろうか。