【専欄】「偉大な社会革命」、中国・改革開放40年の変化と不変 (1/2ページ)

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 中国の改革開放は、共産党の公式見解によれば、1978年末の党中央委員会総会に始まる。ちょうど40年になる。大型の記念展覧会が北京で開かれており、大規模な記念集会も開催される予定である。(元滋賀県立大学教授・荒井利明)

 この40年間に中国は誰もが予測し得なかった変貌と発展を遂げた。計画経済から社会主義市場経済へと転換し、経済規模は年平均約9.5%の成長を続け、国民一人当たりの国内総生産(GDP)は200ドル(約2万2500円)余りから1万ドル近くにまで増大した。今や米国に次ぐ世界第2の経済大国で、2030年までには米国を追い抜くとみられている。

 9億6000万人だった人口は約14億人に増え、農村人口が8割以上を占めた巨大な農村国家は大きく様変わりし、都市化率は6割近くにまで上昇した。就労者の7割を占めた農民などの第一次産業従事者は27%に減少し、第三次産業従事者が45%に増えた。第一次産業がGDPに占める割合も約3割から8%に減少し、第三次産業が5割強に増大した。

 格差や腐敗といった深刻な問題はあるものの、国民の生活水準は全体として大幅に向上し、少なくとも物質的には豊かになった。それは毛沢東の階級闘争優先の政治を否定して、経済発展優先の政治へと舵を切り替えた成果である。

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