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マックにトヨタも…D&Gだけじゃない! 中国市場、半端な理解の危険性 (2/2ページ)

 問題となったのは、ひざまずくシーンである。中国では「男性の膝下には黄金がある」といって、軽々しくひざまずくのは屈辱と考える。「中国に対する侮辱としか考えられない」との批判が渦巻き、CMは即刻放送中止に追い込まれた。

 日系企業も例外ではない。03年、トヨタ自動車が四輪駆動車「プラド」の広告を某雑誌に掲載した。獅子の石像が敬礼する写真に「プラド、尊敬せずにはいられない」というコピーがかぶる。

 問題となったのは、獅子の敬礼である。中国人にとって、獅子は伝統文化のシンボルであり、盧溝橋事件の起きた盧溝橋も、欄干にこの獅子像が配されている。神聖なる獅子が、一外資に敬礼するとは「中国を侮辱している」という批判につながった。トヨタ側の素早い対応で事の拡大を防ぐことができたが、頻発した広告事件は、中国人のプライドの強さを世界に印象づける結果となった。

 中華民族の偉大なる復興とは、習近平国家主席の掲げるスローガンである。中国人の民族感情、自国愛はますます強固となっていて、中途半端な理解で進出すると、逆効果をもたらすことを忘れてはならない。

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