ドイツ銀、財務基盤強化へ カタールと追加出資で合意

ムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・サーニ会長(ブルームバーグ)
ムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・サーニ会長(ブルームバーグ)【拡大】

 ドイツ銀行がカタールから追加出資のコミットメントを確保したことが、複数の関係者の話で明らかになった。事業運営に苦慮している同行は、財務基盤の強化を図っている。

 関係者によれば、出資はカタール政府系ファンドのカタール投資庁(QIA)を経由する可能性が大きい。この他2つの同国投資機関は既にドイツ銀の株式を保有している。

 いずれの投資機関にも王族や著名政治家らが名を連ねている。

 関係者によると、話し合いは進展しているが、最終合意には達していない。出資のタイミングや規模は明らかでない。ドイツ銀の広報担当者はコメントを拒否した。

 QIAの運用資産は3200億ドル(約35兆円)。ロシア国営石油ロスネフチや独自動車フォルクスワーゲン(VW)などの大手企業に出資している。QIAのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・サーニ会長は、世界経済フォーラム(WEF)年次総会が開かれたスイスのダボスでインタビューに応じ、QIAが出資の可能性について協議しているドイツ企業にはドイツ銀が含まれていると明らかにしていた。(ブルームバーグ Steven Arons、Dinesh Nair)