アジア新興国資産やや改善 FOMCの柔軟性、ポジティブ要因に

クアラルンプールの証券会社で株価ボードを見る投資家(AP)
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 米連邦公開市場委員会(FOMC)が以前より利上げに慎重になるとの展望から、アジアの新興国資産をめぐる見通しが今年は若干明るくなっているようだ。ただ、トレーダーは米中貿易戦争をめぐる展開と経済成長への影響に警戒を続けることになる。ブルームバーグがストラテジストとトレーダー、投資家ら14人を対象に先月8~17日実施した調査によれば、8つの域内通貨のうちマレーシア・リンギットが最も人気だった。マレーシア中央銀行が政策を緩和する可能性が低いためだ。

 債券では中国が最も強く選好された。株式は総選挙を控えているインドが1番人気で、フィリピンが最下位だった。

 FPG証券の深谷幸司社長は、米金融当局の柔軟性は「アジアにとってポジティブな要因であり、米中の貿易の話というのは織り込まれていて、両者の関係に改善の兆しも見られる。これはアジアのリバウンドというシナリオをサポートする要因」だと指摘。アジア諸国にはまた、「中国との貿易関係も密接、中国の影響というのも大きいため、中国の経済に関するような要因というのは特にアジアにとっては重要」だとも語った。(ブルームバーグ Yumi Teso、Lilian Karunungan)