新たな長期資金供給策を議論 欧州中銀、ユーロ圏減速で

 欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は15日、新たな長期資金の供給策を議論していることを明らかにした。ユーロ圏経済が減速し物価上昇率も縮小する中、銀行に十分な資金を供給して、企業への融資を促す狙いがあるとみられる。

 訪問先のニューヨークでの発言をロイター通信などが伝えた。クーレ氏は長期資金供給の実行が「可能であり議論している」と表明。早ければ3月の次回理事会で導入を決める可能性がある。

 ECBが直近で供給した資金の償還が2020年から順次始まる。イタリアなどの南欧諸国で資金調達を巡る問題が起こる恐れが指摘されている。

 ECBの長期資金供給策を巡っては、ドラギ総裁が1月24日の理事会後の記者会見で、参加者から提起されたことだけを明らかにしていた。(共同)