5時から作家塾

「開かれた政治」の第一歩? オランダの各市役所で1月第1木曜日に開かれる「新年会」とは (1/4ページ)

ステレンフェルト幸子

 オランダ全国で毎年恒例、伝統の「市役所新年会」

 オランダでは各市役所が、1月の第1木曜日の夕方に誰でも出入り自由の新年会を開くことが恒例である。木曜日である理由は、金曜日の終業時間からは週末とみなされ、最も大切な家族と過ごすための時間として公的な行事を入れることが好まれないから。同様に、学生や職場のパーティーの定番の曜日も金曜日ではなく木曜日である。あくまで家族とプライベートが最優先の文化が行事の日取りにも出ていて日本との違いを感じる。

 新年会の日は、開始の時間まで市長が入り口に立って来場した市民を出迎え、新年の挨拶をして「ここの暮らしはいかがですか」などと声をかけるのがお約束。また、欧米諸国の中でもその歯に衣着せぬストレートさが悪評高いオランダ人なので、聞かれた方もその場でズケズケと意見を述べ、話し込んでいる。周りで市長に挨拶したい他の人が何人も待っていようがおかまいなしである。

 また、オランダの市役所には必ず結婚式や国籍授与式などのためのセレモニールームなどがあるが、新年会の日は会議場も含むほぼ全ての部屋が解放され、市民が自由に見学できる。

 パーティーではシャンパンやおつまみなどが振る舞われ、市長以下市議会のメンバーも出席し、市民と語り合う。ドレスコードもないし、人によっては子ども連れで来ていることもあるが、印象としては参加者には地元で顔を広げたい有力者や、同窓会をしたい退役軍人やリタイアした市議などが多い印象だ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus