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対中減少、貿易赤字2期連続 19年度上半期8480億円 米中摩擦響く

 財務省が21日発表した2019年度上半期(4~9月)の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は8480億円の赤字だった。赤字は2期連続。対中輸出が前年同期比で9.1%減少するなど米中貿易摩擦による中国経済の減速の影響が目立ち、全体の輸出額を押し下げた。

 全体の輸出額は、5.3%減の38兆2332億円と2期連続の減少。中国向けなどの自動車部品が11.5%、半導体製造装置が16.2%減少したことが響いた。全体の輸入額は2.6%減の39兆812億円。減少は5期ぶり。アラブ首長国連邦(UAE)からの液化天然ガス(LNG)、サウジアラビアからの原油が減った。

 地域別では対中国の貿易収支は1兆8860億円の赤字。2期連続で赤字幅が拡大した。対米国の黒字額は10.1%増の3兆4019億円で、3期ぶりの増加。半導体製造装置の輸出が96.7%伸びた。

 同時に発表した9月の貿易収支は1230億円の赤字で、赤字は3カ月連続。輸出は5.2%減の6兆3685億円で減少は10カ月連続。輸入は6兆4915億円と1.5%減。5カ月連続の減少となった。

【用語解説】貿易統計

 製品や原材料の輸出入の状況を示す指標。税関での申告に基づいて財務省が毎月、総額や国・地域、品目別の状況を公表している。輸出額が輸入額を上回ると貿易黒字、下回れば赤字となる。最近は、米中貿易摩擦の影響で輸出が低迷し、赤字の月が目立つ。

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