海外情勢

30秒CM枠は560万ドルで最高額 米「スーパーボウル」広告、好調完売

 来年2月2日にマイアミで開催される米プロフットボールNFLのシーズン優勝決定戦「スーパーボウル」のCM広告枠が11月22日に完売した。番組内で流れる30秒のCMは過去最高額を記録した。

 米フォックス傘下のスポーツチャンネル、フォックス・スポーツのスポーツ販売担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるセス・ウィンター氏は11月半ばの時点で、77のスポットCM枠の約8割に相当する60枠が販売済みで残りの枠は「ミュージカルの席取りゲーム」の様相を呈しているとコメント。広告販売の好調ぶりをアピールしていた。

 番組内で流れる30秒のCMは1枠560万ドル(約6億1000万円)と、CBSが昨年のスーパーボウルで販売した額(530万ドル)を上回った。複数枠の購入には割引が適用されたが、長年の大口顧客1社を除く全CM枠が500万ドル以上で販売されたとウィンター氏は話している。CM枠の販売総額は概算で4億ドルを上回ったもよう。

 スーパーボウルはテレビ中継されるイベントとしては年間で全米最高の視聴率を稼ぐ米国最大のスポーツイベントだ。広告の売り上げは通常、米経済の健全性とNFLへの興味に左右される。NFLのレギュラーシーズンの視聴率は上昇し、米株式相場は過去最高値近くで推移しており、今回のCM枠販売では双方の要因がフォックスの追い風となった。

 ウィンター氏は視聴率低迷に見舞われているメディアの窮状もプラスに働いたと述べ、「視聴率が稼げない。シーズン後の他のフットボールの番組以外にスーパーボウル以上の視聴率が稼げる保証はほとんどない」と話す。

 来年の第54回大会では、米大統領選で再選を目指すトランプ陣営の選挙広告も流れるようだ。米有名スポーツ誌「スポーツ・ビジネス・ジャーナル」は、トランプ陣営が選挙CM1枠の取得で合意したと報じた。

 高額なスーパーボウルのCM枠を選挙広告が取得することはめったにない。トランプ陣営はフォックスが放映した今年のメジャーリーグベースボール(MLB)の優勝決定戦「ワールドシリーズ」第7戦で選挙CMを流したほか、同局が放映した今年のNFLの試合で複数回、選挙CMを流した。

 トランプ氏の選挙広告への関心、あるいは国民的なスポーツイベントの試合中に選挙広告が流れることについて、ウィンター氏はコメントを控えた。スーパーボウルの前日には、大統領選で民主党の公認指名を争う有力4候補にとって予備選初戦に当たる、党員集会がアイオワ州で開かれる。

 NFLとフォックスは今年、スーパーボウルの試合中に流すCMを削減することに合意している。CM枠の販売総数は変わらない。

 放送局にとってドル箱であるスーパーボウルはフォックス、CBS、コムキャスト傘下のNBCが順番に放映する。フォックスは1997年以降、来年で9回目の中継となる。(ブルームバーグ Eben Novy-Williams、Scott Soshnick)

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