海外情勢

紅茶「リプトン」売却を検討 ユニリーバ、グローバル事業見直し

 コーヒーの人気に紅茶が押される中、英蘭系消費財・生活用品大手ユニリーバは世界で最も有名な紅茶ブランドの一つである「リプトン」を売却する検討に入った。

 同社は年間30億ユーロ(約3600億円)前後の売上高を稼ぐグローバル紅茶事業の見直しに着手した。この対象には1世紀余りの歴史を持つリプトンも含まれる。ユニリーバは2019年10~12月期(第4四半期)の中核事業売上高が10年ぶりの低い伸びにとどまっていた。

 消費者の好みがコーヒーに移っていることも背景にある。ロンドンから北京に至るまでコーヒー店はいまや至る所にあり、カプセル式の家庭用コーヒーメーカーも世界各地で人気だ。

 食品販売業界の専門誌、英グローサーによると、18年5月までの12カ月間に英国で飲まれた紅茶は前年比で約9億杯減少。コーヒー党でない人々ですらも、イングリッシュブレックファストやアールグレイなど伝統的な紅茶ではなくハーブティーをより好むようになっている。

 ユニリーバのピットケスリー最高財務責任者(CFO)は電話会見で「紅茶需要は消費者志向の変化により、先進国市場では数年にわたり減速を続けている」と説明。戦略の見直しでは「完全売却や部分売却などあらゆる選択肢を含めた可能性」を検討すると語った。(ブルームバーグ Thomas Buckley)

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