海外情勢

コネ陣営が2兆円買収提案 ティッセンクルップのエレベーター部門

 ドイツの鉄鋼・工業製品メーカー、ティッセンクルップのエレベーター部門に対し、フィンランドのコネが買収を提案した。事情に詳しい複数の関係者によると、提示額はどこよりも高い。

 非公開情報であることを理由に関係者が匿名で語ったところによると、エレベーターメーカーのコネはCVCキャピタル・パートナーズと共に、約170億ユーロ(約2兆400億円)の買収案を提示した。コネは1月28日、法的拘束力のない買収提案を行ったことを確認。「各社報道にあった額に近い」提示額だとした。

 関係者によるとコネ陣営は、競合する他のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社の提示額を少なくとも10億ユーロ上回ることを目指してきた。ティッセンクルップはコネ陣営に提示額の追加を求める可能性があるという。

 コネ陣営はまた、現金のみまたは現金と株式の組み合わせで支払いを受けるかどうかの選択権をティッセンクルップに与えたと、関係者は話した。反トラスト法上のリスクは全て負うと申し出たほか、重複が最も大きいティッセンクルップの欧州エレベーター事業をCVCに譲渡することで懸念を解消させる考えだという。

 1月28日のヘルシンキ市場でコネの株価は急伸、前日比4.9%高で終えた。ティッセンクルップの担当者はコメントを控えた。CVCの担当者はこれまでのところコメントしていない。

 コネ陣営と競合する買い手候補には、ブラックストーン・グループとカーライル・グループ、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)から成るコンソーシアムや、アドベント・インターナショナルとシンベン、アブダビ投資庁(ADIA)のコンソーシアムなどがある。(ブルームバーグ Aaron Kichfeld、Eyk Henning)

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