データで読む

タイ、欧州客に人気が高い観光産業 滞在期間長期で旅行消費額も多い

 タイは、歴史的な寺院や遺跡、ビーチリゾートなど数々の魅力的な観光資源を抱え、世界中から多くの旅行者が訪れる観光大国である。2018年の国際観光客数は3828万人(世界第9位)に上り、3119万人(同11位)の日本を上回る。

 タイの国際観光客数は、13年から18年にかけて、約1200万人増加した。これには中国人観光客の伸びが大きく貢献しており、国際観光客に占める中国人の割合は13年の17%から18年の28%に高まっている。

 一方で、タイは欧州からの旅行者を取り込むことにも成功している。18年の欧州からの訪問者数は日本の4倍、タイと同様にビーチリゾートなどが多い他の東南アジアの国々と比べても、3~9倍に上る。国別訪問者に占める欧州の割合も17%と高い。

 その理由として、タイでは、欧州人が求める「長期休暇を快適に過ごす」環境が整っていることが挙げられる。タイのビーチリゾート開発は、1960年代に米軍の保養地として開発されたパタヤが人気になったことをきっかけとし、長い歴史がある。

 最近でも、ホテルのアクティビティー施設やプールサイドの個人スペースの充実など、休暇をゆっくり過ごしたいと考える欧州人のニーズの取り込みで、一歩先を行く。ショーやムエタイ観戦など活発なナイトタイムエコノミーも、欧州人の嗜好(しこう)を捉えている。

 欧州からの旅行者は滞在期間が長く旅行消費額も多いことから、欧州客人気の高さは、タイの観光産業の強みとなっている。(編集協力=日本政策投資銀行)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus